ミス・サハラを探して [book]
島田雅彦。
考えてもどうしようもないことを、それでもなお、
あれやこれやと思い巡らさざるを得ない心根の貧しい私にとって、
この本の筆者のように、思考を閉じて放心し、その場所の空気感と一体化する、
結果、その瞬間、瞬間を味わい尽くすことができる、といったことがとても羨ましかった。
それが実現できるかもしれない場所としてのサハラに魅かれて、
モロッコに続いて、訪れたのがチュニジア。
この本が背中を押した一つになったことは間違いないと思う。
➣ M.F.T. - Parallel World